Talk Session部門横断トークセッション

部門横断トークセッション
語りつくせないキャブのおもしろさ

「取引先企業の在庫を肩代わりする」という、ユニークなビジネスモデルを展開しているキャブ。私たちは「BtoBtoCビジネス」を通し、取引先企業のビジネスを成功に導くパートナーとして、多様なソリューションを提供しています。単に「製品を販売する」というだけでなく、アパレル製品という身近なアイテムを通じて、ビジネスのおもしろさ、人とのつながり、そして自身の成長を実感してきた4人の先輩社員が、それぞれの立場からキャブの仕事について語りました。
Sales Management Department<br>Leader
A.T.
2016年 新卒入社
東京営業グループ
リーダー
営業の現場で経験を重ねつつ、ストリートカルチャーへの情熱を忘れない。仕事、趣味、育児のすべてに真剣に向き合っている。
Sales Management Department<br>General Manager
I.A.
2011年 中途入社
東京営業グループ
グループ長
攻めの姿勢を貫き、大型案件を着実に獲得。的確な判断と安定した成果で、社内の信頼を集める存在。
Production Department<br>Group Manager
K.S.
2016年 中途入社
企画生産グループ
グループ長
国外サプライヤーとの信頼構築を重視し、製品の在庫水準を健全に保ちながら事業運営を支えるキーパーソン。
Production Department<br>Leader
S.R.
2016年 新卒入社
企画生産グループ
リーダー
営業・広報・企画の領域を横断的に経験し、現場感覚とUnited Athleへの深い愛情で新製品の企画・開発を担当している。
※取材当時

キャブのビジネスモデルのおもしろさについて教えてください。

1枚のTシャツから生まれる無数の可能性
ユニークな在庫型ビジネスを支える多彩な仕事
A.T.

「オリジナル商品のベース」として使用されているからこそ、Tシャツひとつ取っても、取引先企業のマーケットや業態、用途が多岐にわたります。
さまざまな用途でさまざまな企業に使っていただいているので「ああ、そういう使われ方するんだ。」と、いまだに新しい発見がいっぱいある。新たな取引先企業が次々に増えていくことも、飽きないなと思うポイントです。

K.S.

Aさんが言ったように、さまざまな企業との取引があるので、僕たち企画生産グループとしては、それぞれのお客様ニーズをとらえたいろいろな製品展開を考えていく必要があります。「BtoBtoC」のビジネスモデルだからこそ「私たちが良いと思うもの」というだけでなく「取引先企業が欲しいと思うもの」をきちんとつくっていかなければいけません。
その点は、非常に難しいと同時に「おもしろい」ポイントだと感じています。

S.R.

私自身も、今携わっている製品企画の仕事では「取引先企業のビジネスのお役立ちができる製品をつくる」ということを第一に考えられること、それを当社のビジネスのスタート地点でゼロから形にするプロセスに関われることがおもしろいと思っています。

K.S.

キャブの場合「オリジナル商品をつくりたい」と考える企業に、そのベースとなる無地アイテムを提供するので、それらを「在庫」として持つ必要があります。新製品の企画をし続ける一方で、長く売れる定番製品も展開しているので、陳腐化させないためにも、毎シーズン新しい色やサイズを加えたり、同じ生地を使って品質を安定させながら違う形・デザインの製品を展開したりしています。
そうやって魅力ある強い製品を展開することで取引先企業を飽きさせないように工夫していくこともキャブならではのところだと感じます。

S.R.

全国1万社以上の取引先企業がいるので、企業規模もさまざまです。年商何億・従業員数何百人の規模の企業もいらっしゃれば、これからアパレルビジネスを始めようとしている企業もいらっしゃいます。「United Athleを着たことがあるから、United Athleを使ってオリジナルブランドを作ろう」とか「United AthleのTシャツが好きだから、これを使って新たなビジネスをしよう」とか。商流としては川上から川下までとても長いプロセスがあるにも関わらず、よりエンドユーザーに近い感覚の企業と関わりを持てる、という点もおもしろい。

I.A.

「United Athleというブランド」を持っているということはキャブの魅力の一つ。
アパレル製品をつくることができる企業は商社を含めてたくさんあるけど、そのなかでも「ベースとなるブランド=United Athle」を持っているので、単純に売りやすいというのはあると思います。

S.R.

私が所属していた広報グループでの業務経験では、Webサイトやカタログといったさまざまな媒体を通じてUnited Athleをより多くの人・企業に知ってもらうための仕事をしていました。対取引先企業だけではなく、“C(エンドユーザー)”に知ってもらうということにも注力していたので、その結果として「United Athleを知ってもらい、United Athleを選んでいただける」という環境を作り出せたと自負しています。単なる「Tシャツ」として知ってもらうということではなく「United Athle」というブランドを知ってもらって、当社製品を選んでいただける、ということも魅力の一つではないでしょうか。

I.A.

あとは、先ほどSくんが言っていたように「ちょっとやってみようかな」と思っている、Cに近い感覚の取引先企業が、一からすべて商品をつくらなきゃいけないとなるとなかなか手が出せない。だけど、当社にブランドがあって在庫を持っていることでやりやすくなる。1枚から購入できるから作りたいものが状況に合わせて注文できる。だからいろいろなマーケットのいろいろな業種の取引先企業と仕事ができる。そこが楽しいところだし、魅力かなと感じています。

A.T.

Iさんもおっしゃったとおり、数枚の案件から、場合によっては個人では動かせないような何十万枚の規模の案件もあります。数の大小にかかわらず、両方とも大切な案件ではあるのですが、マーケットの川上に近いところにいるからこそ感じられる「規模の大きい案件を担当する」という醍醐味はあると思います。

K.S.

企画生産グループの仕事でも、取り扱っている製品の数量や金額のスケールが非常に大きいので、それに携わって自分で動かしていくおもしろさがあります。責任や緊張感がともなう分、仕事のやりがいを感じています。

「取引先」との関わり方について
教えてください。

信頼関係が仕事の原動力
「人とのつながり」を大切にする私たちの働き方
K.S.

企画生産グループの目線で「取引先」というと、当社の製品をつくってくれている「国外サプライヤー」になります。国外サプライヤー、つまり生産工場とのお付き合いとしては、上下関係を持たずにフラットな関係性を心がけています。大事なのは「人と人との関係性」だと考えているので、きちんと相手の話を聞く、相手に伝わるようにていねいに話す、きちんと礼儀を守るなど、当たり前のことを当たり前にやることを心がけています。関わる相手の大多数が中国や東南アジアの方々で、長ければ1週間~10日くらい現地に滞在することもあります。滞在中にその国の文化や商習慣などへの理解を深めて、お互いにリスペクトできるよう心配りをしています。

S.R.

私は今の部署で新製品の企画開発を担当しはじめて、今年(2025年)から生産工場現地へ行くようになりました。まだ数えるほどしか行けてはいないのですが、そういったなかでも、生産工場そのものやそこで働いている方々に愛着を感じるようになってきました。現地で視察をすると、United Athleの製品一つひとつを本当にていねいに一生懸命作ってくださっていて。私たちが良い製品を企画して、生産工場の皆様とていねいに向き合うことで、相手も私たちを信頼してくれる。そうすることで工員の皆様も製品を作ることにていねいに向き合ってくれる、それにより確かな品質の製品を「United Athle」というブランドで国内のお客様に届けることができるんだ、ということを実感しました。より良い製品を作り続けることで、こういった良い循環が生まれ、生産工場で働く人々の生活にも安定を届けることができる。人との関わり方・つながり方を大切にすることで「作る側」「売る側」「買う側」三方の目線を持てるようになりました。

I.A.

私は営業なので、もちろん、United Athleを仕入れて販売する「取引先企業」との関わりが一番多いです。取引先企業と担当営業という立場ではあるのですが、私自身はできるだけ「パートナー」のような立ち位置で、良い関係性が築きたいと思って日々仕事に取り組んでいます。その関係性を築くためには、まずは、当たり前のことをやり続ける。それは「約束を守る」「嘘をつかない」「月に1回は絶対コンタクトをとる」のようなことです。意識してやっているというよりは「それをやるのが営業」だと思っています。実際の商談では、取引先企業の「将来やりたいこと」をうかがいながら、現状を整理して「今、どのようなことができるのか?」を一緒に考えながら話すことが多いですね。取引先企業の希望をどうすれば実現できるかを常に考えていて、まずはやってみる。もちろん、ここでは言えないような大きな失敗やトラブルもたくさんありました。性格的に極力「できません」と言いたくなくて。トライアンドエラーをしながら経験を積んで、引き出しを増やして、最終的には取引先企業と一緒により良い結果を生み出せるように取り組んでいます。あとは極力自分からいきたいと思っています。投げられた仕事だけをやるのではなくて、必ずこちらから何か提案するようにしています。当たり前のことと、相手に寄りそった積極的な提案を繰り返してきたことで、信頼関係を築けているのだと思います。そうすることで、取引先企業が「何かやろう」と思ったときに相談してもらえるようになりました。

A.T.

僕も取引先企業の「困っている」を解決するために「自分には何ができるか」「実はキャブの製品じゃないほうが良いのかもしれない」などと考えながら商談をしています。相手のやりたいことを「自分がやるんだ」「なんとかして叶えよう」ではなく「本当に困っていること、本質は何なのか?」を考えて、修正しながら仕事をしています。たとえば、アパレル企業にはプリントや刺繍など二次加工の提案をしたり、今のトレンド情報を提供したり。「今こういう流れがきているから、これをやったほうがいい」などのような、かなり立ち入った内容の提案をさせていただく機会も多くなってきました。そのくらい深いコミュニケーションを取れている取引先企業の担当者には、逆に「何かない?」と言っていただけるようになりました。さらには「Tシャツを作るんだったらキャブのAさん紹介するよ」とまで。取引先企業にお客様を紹介していただく機会も多くて。僕自身が関わった企画が「これやっているんですね!」みたいにちょっとした名刺に代わりになって。ここ数年でやっと出てきた感じではありますが…。それで「じゃあ安心して頼めます」て言っていただけるようになったのは、これまでにない新しい関わり方かな、と思います。

やりたいことができた、やれたと
感じる
エピソードを教えてください。

「これやりたい」がカタチになる場所
想いを現実に変えていく
先輩社員たちのストーリー
S.R.

「United Athleを1人でも多くの方に知ってもらいたい」という強い想いがあって、広報グループに所属していたころはその想いが原動力でした。アーティストやミュージシャンとのコラボを毎シーズン実施するために、まずは自分で情報を集めてコラボ相手の候補を出し、PR会社と連携しながら企画を組み立てていきました。
このPRに関しては「伝えるイメージのバランスをとる」ことがすごく難しい。「取引先企業がどう感じるか」を重視する一方で、「アパレルのブランドとしてどう思われるか」ということも考えないといけない。さらには、コラボ相手のアーティストについても、与える印象が伝えたいイメージと合っているか見定める必要がありました。その難しいバランスをうまく成立させて絶妙なラインを探ることに関しては、私は、自分の感覚に自信を持ってやれたなと思っています。
こういうところとやればいいんじゃないかという、判断の軸をぶれずに持てたという感じです。
結果、自分自身がイメージしていた構図を企画に落とし込んでブランドを認知させていく、ということができたと自負しています。

K.S.

企画生産グループで仕事する以上「お客様(取引先企業とエンドユーザー)が求めている製品をつくりたい」という想いがあります。どの製品も同じ想いで作っていますが、それがようやくできたと実感できたのは、2025年春夏シーズンにリリースした「Style No.5300-01 4.7オンス レギュラーフィット Tシャツ」です。この品番は、すでに廃盤になってしまった人気モデル「Style No.5401-01 5.0オンス レギュラーフィット Tシャツ」のリバイバルとしてリリースしました。当時、5401-01は細身で袖丈が短いデザインがトレンドに合っていてよく売れていたのですが、トレンドの変化や、価格的な折り合いの問題で、販売終了してしまいました。
現在の一番の定番と言えば「Style No.5001-01 5.6オンス ハイクオリティー Tシャツ」で、当然一番の売れ筋です。ただ「これよりもっと軽くて柔らかくて、かつ価格も抑えたTシャツであれば、今のお客様にも絶対喜ばれるはずだ」と長年考えていました。グループのメンバーと一緒に試行錯誤しながら、2021年になんとか「Style No.5400-01 5.0オンス ユニバーサル フィット Tシャツ」のリリースにこぎつけました。ですが、そのときは価格の壁に阻まれて、リリースをしたものの継続を断念して廃盤に。それでも、どうしても諦めきれなくてもう一度チャレンジさせてもらいました。再開発が決まってからは、国外サプライヤーに直接掛け合って価格交渉をして、継続生産が見こめる程度に価格を抑えて、再度製品化に成功しました。発売してからまだ間もないので、正直実績はこれからではあるのですが「やりたいことが実現できた」というのがすごく大きくて。グループのメンバーが協力してくれたり、会社が選択肢を持たせてくれたりしたおかげで、自分の想いをカタチにできたと思っています。

A.T.

僕は「やりたいことがけっこうできているな」という気持ちです。逆にやりたいことができていなかったら、今ここにはいないかな、と。
僕自身は営業なので、何かをつくり上げたとか、会社を動かすとか、大きな裁量を持って仕事をするとか、そういうことではないですし、違う方向性の話ではあるのですが。
僕はブレイクダンスをずっとやっています。カルチャーというものにすごく魅力を感じて生きてきたんです。音楽もそうですし、アパレルとかダンス、ヒップホップとか。
僕がキャブの営業になって何がしたかったかというと「そういうさまざまなカルチャーに関わる人たちの役に立つこと」でした。それが僕の存在意義。
改めて考えると、今、すごくかなっている働き方をしていると感じます。自分自身が好きなブランド、ダンス、音楽…全部がTシャツを使うんです。そこに接点を持つことができている。United Athleがさまざまなカルチャーの役に立つことができるブランドだということに誇りを持って営業ができています。
いつも感じているのは「Tシャツの可能性ってまじですごい」です。年齢、性別、地域、文化、取り巻く環境が違っていても、どこでも分け隔てなく使える商材、こんなに可能性があるのはすごいな、といつも感じています。

I.A.

私もやりたいことをやれていると基本的には感じています。
そのスタートになったのは、あるとき「大きい仕事をお願いしたいです」と取引先企業から話を振ってもらったときです。ちょっと金額が大きすぎて。その1つの案件で、結局数十万枚作りました。
私たちのビジネスの場合、実際に物を納品するので、枚数が多くて金額も大きくなるとリスクもすごくあります。当時は「やっていいのかどうか」を自分で判断できなかったので、当時の上司に相談したうえで、社長と話をしました。
いろいろ状況を聞いてくださったうえで社長が最後に「Iはやりたいの?」と聞いてくれました。
なので「はい、やりたいです」と伝えたら「じゃあやりなさい」って。
その仕事ができた経験からか、そのあと比較的枚数・金額の大きい仕事を受ける機会が多くなりました。社長自身が私に裁量を持たせてくれたこと、自分が考えていたより大きい規模の仕事がありなんだと思えるようになったこと、こういった経験を経て、自分の可能性が広がったのを感じています。

求職者の方へのメッセージ

自分の想いを実現できる場所
情熱と個性を全力でぶつけてほしい
S.R.

まずは「素直でまじめに取り組むことができる人」「前向きで積極的、失敗を恐れず行動ができて、自分の意見がしっかりある人」と一緒に働きたいです。自分のアウトプット一つで、たくさんの人が動いてくださるとか、そういったことまで考えたうえで、自分の意見や軸がしっかりある人がやはり大事だなと思っています。
また、キャブではTシャツなどの身近なものを扱っていて、年々、流通量も増えています。今でもすでに「実はタンスの中にUnited Athleのネームが付いたTシャツが入っていた!」という声を耳にします。
私としては、どの家庭にも必ずあるというようなレベルまで認知度が高まってほしいですし、日本中・世界中のエンドユーザーに携われるようなブランドにしていきたいと考えています。そういったブランドをあつかう会社で働くからこそ、一つのものに対して愛情・愛着・情熱を持てるブランド愛のある人が来てくれたらいいなと思います。

A.T.

僕は、自分自身の好きなものやカルチャーに情熱や愛情、愛着がある人、前向きな人と一緒に働きたいです。
僕たちが扱っている製品を手に取ってくださるお客様には、クラブ活動や文化祭、ダンスチームなど、何かしらの「文化」や「つながり」があります。そのなかに「みんなでおそろいを着たい」「思い出を形にしたい」という気持ちがあって、それらが、僕たちの製品を選んでくださる理由になっています。だからこそ、何かに夢中になった経験がある人、好きなものに熱量を持てる人は、キャブの仕事にすごく入りやすいと思います。実際、私自身もこの会社のファンになって入社して、今もその想いを持ち続けながら働いています。
何か好きなものや夢中になれるものがあるなら、熱量を絶やさず、そのまま持ってきてください。キャブにはそれを受け止めるキャパシティーがあります。

K.S.

どんな仕事ができるかで言うと「僕たちの部署だと国外に行けます、仕事で。嫌でも(笑)」。
さきほども少し出ましたが、いろいろな国のいろいろな人や文化に触れられます。なので、国外での仕事やさまざまな文化と接点を持って働きたい人はどしどし来てください。
また、企画生産の仕事では、製品管理や在庫管理、販売予測など、規模の大きい数量や金額を使って会社全体の経営に関わることができます。定量的情報に基づいて戦略を立てたり管理をしたり、ということに長けたスキルや能力があればおおいに発揮してもらえると思います。

I.A.

きちんと自分で考えて、自分のことばで「私はこう思います」を言うことができれば「まずはやってみればいい」と言ってもらえる環境が、キャブにはあります。何か新しいことに挑戦してみたいと思っている人は、すごく楽しく働けると思うので、そういう人は、ぜひ来てください。