ポリエステル素材の特徴

Journals for Quality Edit byC.A.B. CLOTHING INC.

ポリエステル素材の特徴

アパレル製品でよく見かける素材「ポリエステル」。衣類だけでなく、バッグや帽子、雨具、マスクなど、さまざまな小物にも利用されることが多くなりました。

2026.02.04

素材

アパレル製品のなかでも、ポリエステルはアクティブシーンで特に重宝される素材です。動きの多い場面で選ばれる理由には、ポリエステルが持つ特有の性質が深く関係しています。今回は、ポリエステル素材の特徴をはじめ、使用する際のメリット・デメリット、さらに長く快適に使うためのお手入れ方法についてご紹介します。

1. ポリエステルとは

ポリエステルとは、高分子化合物の総称で、代表例として「ポリエチレンテレフタレート繊維」(以下、ポリエステル繊維)と呼ばれる化学繊維が挙げられます。ポリエステル繊維は、ポリエステルを熱で溶解し、細かい孔が多数空いたノズル(口金)から繊維状に押し出し、空気で冷却して繊維化することによって作られます。このノズルの形状を工夫することで、さまざまな断面形状を持つ糸を自由に作ることができ、断面の種類によって多彩な機能を付与することができます。ポリエステルは、このような異形断面糸を利用して吸水速乾・接触冷感などの機能を持たせたり、その他の特殊な加工を施すことで防臭・抗菌機能を持たせたりすることができます。そのため、近年では「機能性衣服」の素材として使用されることが多くなりました。

2. ポリエステル繊維の特徴

01 高い速乾性でいつまでもサラサラの着心地
ポリエステルは繊維のなかに水分が入り込まず、水分率もほとんど0であるため、水や汗が生地に触れたときに素早く拡散して蒸発します。この速乾性により、肌に感じるべたつきを抑え、サラサラとした心地よい手触りを保つことができます。一方、綿は繊維のなかに水分を含みやすく、吸水性に優れている反面、乾きが遅く、濡れると重くなる性質があります。
02 UVカット(紫外線遮蔽)
ポリエステル繊維はもともと可視光線(かしこうせん)の透過を抑制する性質を有します。そのため光を透過しにくく、素材そのものの性質によって紫外線を遮蔽することができます。屋外での活動が多いスポーツシーンで重宝される理由の一つとしても、UVカット効果が挙げられます。紫外線の透過率が低い素材としては、ポリエステルのほかにビニロンやウールなどがあります。
03 耐久性が高く、色持ちが良い
綿は短繊維を撚って一本の糸に紡績するため、糸が切れやすかったり毛羽立ちがあったりすると、製品の品質を左右することがあります。一方、ポリエステルはポリエチレンテレフタレートという化学物質を高温で融解し、一本の長い繊維(長繊維)を紡糸して生地を構成します。そのため、糸一本一本が丈夫で切れにくく、製品になったときの耐久性が上がります。また、ポリエステル素材の製品は、色落ちしにくいことも特徴として挙げられます。ポリエステル繊維の染色は、綿繊維に比べて非常に高温の環境で行われます。一般的に、ポリエステル繊維を染色するには、温度を130度以上に上げる必要があります。染色理論では、染色可能な温度は脱色可能な温度でもあると言われており、仮に染色したポリエステル繊維を脱色しようとすると、同じ程度の高温にしなければなりません。通常の洗濯ではなかなか色あせしないというのは、そういった背景があるからです。まれに「ポリエステル素材の色柄物と一緒に洗ったら色落ち・色移りを起こした」といった話を聞くことがありますが、これは「色落ちした」というよりも、染色の際の「洗い」工程が不十分で、生地や糸の表面に余分な染料が残ってしまい、それらが洗濯によって洗い流されて他の衣類に移ってしまった可能性も考えられます。また、繊維が毛羽となって脱落し、それと同時に染料が落ちてしまうようなことも少ないため、発色の良い色合いを維持しやすいということも挙げられます。さらに、シワや型崩れなどもしにくいので、洗濯を繰り返すことによる衣類の着崩れを気にしなくてよいという点も、魅力の一つです。
04 燃えやすい
おもな原料が石油であり、水分率がほとんど0に近いため、非常に燃えやすい繊維の一つだと言えます。化学繊維のなかでは比較的高温には強い繊維ですが、火には弱く瞬時に燃え上がるため、バーベキューや調理場などの火を扱う場面では注意が必要です。
05 静電気を起こしやすい
ポリエステルは一般にマイナスの電気を帯びる性質を持っており、特に湿度の低い冬には、着用する衣類の組み合わせによって静電気が発生しやすくなります。たとえば、プラスの電気を帯びやすいナイロンと、マイナスの電気を帯びやすいポリエステル素材を組み合わせて着用すると、衣類同士がこすれたときに静電気が発生しやすくなります。このことから「ポリエステル素材は静電気を発生させやすい」と言うよりも「組み合わせる素材によって静電気が発生しやすくなる」と言った方が正確です。
06 汚れを吸着しやすい(逆汚染)
洗濯中、洗濯液に溶けだした汚れが再び洗濯物に付着してしまう現象を「逆汚染」と言います。ポリエステル素材は、この逆汚染が起こりやすい素材と言われています。ポリエステルは、石油由来の素材であるため親油性が高く、特に油汚れは吸着しやすいという性質があります。そのため、お手入れの際には、油汚れの付いた物や、汚れのひどい物とは分けて洗濯することをおすすめします。

3. ポリエステル製品のお手入れについて

衣類に多く使用されるポリエステル素材にとって欠かせないのが、洗濯やお手入れです。前述の特徴を踏まえた洗濯方法を徹底することで、お気に入りの一枚を長く着用することができます。

01 洗濯機の使用について
「ポリエステル100%」と表示されていても、生地のつくりや装飾・縫製などによって、洗濯機が使用できるかどうか、または手洗いがよいかどうかは異なります。必ず洗濯表示を確認してください。
02 乾燥・干し方について
ポリエステルは乾きやすい素材のため、乾燥機にかけなくても自然乾燥で十分に乾きます。乾燥機を使用する場合は高温になることもあるため、生地の傷みや縮みを引き起こす可能性があります。洗濯表示を確認したうえで、乾燥機が使用できる場合でも短時間で行うことが望ましいでしょう。干して乾かす場合は、退色を防ぐために直射日光を避け、風通しの良い日陰に干すのが理想的です。
03 アイロンの使用について
ポリエステル生地は、綿などの天然繊維の生地に比べてシワが付きにくい素材です。ただし、しつこいシワがある場合や、どうしてもアイロンをかけたい場合は、洗濯表示でアイロンが使用できることを確認したうえで、あて布をして中温以下でアイロンがけすることをおすすめします。

4. ナイロン素材との違い

現在広く知られている化学繊維として、ポリエステルとナイロンが挙げられます。この2つはしばしば混同されがちです。そこで、両者を比較したときの特徴の違いや見分け方などをご紹介します。

01 吸水性や吸湿性、速乾性について
もともとの性質としてはナイロンの方が吸水性・吸湿性に優れていますが、速乾性についてはポリエステルの方が優れています。ポリエステル素材が「吸水速乾機能素材」としてうたわれるのは、もともとの速乾性に加えて、繊維の形状に「異形断面」などを採用することで毛細管現象を起こし、天然繊維を上回る吸水性を実現しているためです。
02 摩擦耐性や強度について
摩擦や摩耗に対して強いのはナイロンです。化学繊維のなかでも屈指の強さを持つ素材です。ポリエステルも摩耗に対して強い素材ではありますが、ナイロンには及びません。また、強度については、引っ張りに強いのはナイロンで、衝撃に強いのはポリエステルと言われています。
03 耐熱温度について
特殊な加工やコーティングがされていないことを前提とすると、ポリエステルの方が若干、耐熱温度が高いです。しかし、ポリエステルもナイロンも決して熱に強いタイプの繊維ではないため、高温での処理(高温のアイロンがけ、乾燥機の使用)は避けるか、洗濯表示を守りながら慎重に行うことが重要です。
04 見分け方
最も顕著な見分け方は、燃焼させる方法です。ポリエステルは煤(すす)の多い炎を出して燃えるのに対して、ナイロンは溶けながら徐々に燃え、炎を離すと燃え続けません。しかし、日常的に着用している洋服を燃やして確認することはできないため、衣類の場合は品質表示を確認することが最も簡単です。

5. ポリエステル繊維を使用した United Athle 製品

5088-01

Style No.5088-01 [ Adult size ]

4.7オンス ドライシルキータッチ Tシャツ(ローブリード)〈アダルト〉

やわらかさと丈夫さを両立した、こだわりの生地を用いた「シルキータッチシリーズ」です。ポリエステルの発色の良さを最大限に活かした色合いと、素材のやわらかさが人気の一枚です。「染色の方法」と「染料の種類」を工夫することで、ポリエステル生地へプリントをする際の代表的な悩みである「ブリード(昇華)現象」を抑制。また「肌から汗を吸い取り素早く乾かす」というドライTシャツの最大の特徴はそのままに、肌に接する裏側に凸凹構造を採用することで、肌離れが良くなり、シルクのような肌ざわりを実現しています。

5900-01

Style No.5900-01 [ Adult size ]

4.1オンス ドライアスレチック Tシャツ 〈アダルト〉

コストパフォーマンスに優れたドライTシャツです。きちんと感のある硬めの生地で、学校の部活動などで根強いリピート率を誇る、United Athleを代表するドライTシャツです。United Athle独自の配色も魅力の一つです。乾きやすく型崩れしにくいというポリエステル生地の特徴により、毎日の洗濯やお手入れにも耐えることができ、さらに吸水速乾・UVケアといった機能も備えているため、コストパフォーマンスに優れた一枚です。

5900-02

Style No.5900-02 [ KIDS SIZE ]

4.1オンス ドライアスレチック Tシャツ 〈120~160cm〉

5900-03

Style No.5900-03 [ WOMENS SIZE ]

4.1オンス ドライアスレチック Tシャツ 〈ウィメンズ〉

2020-01

Style No.2020-01 [ Adult size ]

4.7オンス スペシャル ドライ カノコ ポロシャツ(ローブリード)〈アダルト〉

シワが付きにくく乾きやすい、イージーケアポロシャツ。ポリエステル100%でありながら「鹿の子編み」を採用し、ビジネスシーンにもマッチするように企画。表面は上品な光沢となめらかな風合いで、肌ざわりの良さが魅力です。繰り返し洗っても色落ちしにくいため、デイリーユースに最適な一枚です。

5050-01

Style No.5050-01 [ Adult size ]

5.3オンス ドライカノコ ユーティリティー ポロシャツ

ベーシックポロシャツの代表格。綿60%+ポリエステル40%の混紡(こんぼう)で、吸水速乾機能とUVカット機能を備えた、機能的かつ着心地の良い一枚。ビジネスユースに人気の「鹿の子編み」生地を採用し、綿素材の着心地の良さを持ちながら、高い機能性も備えた大定番ポロシャツです。

ポリエステル繊維の特徴を知り、コーディネートやお手入れの参考にすることで、ウェアをより快適に、そして長く愛用することができます。ポリエステル製品は、機能的でコストパフォーマンスに優れたものが多いため、今後さらに身近な素材になることでしょう。United Athle/United Athle Sportsは、一度の消費だけにとどまらない、毎日に快適さをプラスするデイリーウェアをお届けします。

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